asahi.com連覇に挑む千葉vs.10冠を狙う鹿島 ナビスコ杯決勝

アウトゥオリ 攻めの理想は「保持」


 監督の個性は対極にある。

 鹿島のアウトゥオリ監督(50)はペルー代表監督の経験があり、昨年は母国ブラジルの名門サンパウロを率いて世界クラブ選手権で優勝。ブラジル代表監督候補にも名前が挙がった。「攻撃で最も大事なのはポゼッション(保持)」「4―4―2こそ理想のバランス」との信念を抱く。

 「結果で評価されるのがプロ」とタイトルへの執着は人一倍。決勝の前哨戦となった千葉とのJ1第27節(14日)は、出場停止などで決勝に出られないフェルナンドと内田に加え、柳沢も温存して先発から外した。0―4の大敗にも、「守備の課題がわかった」と淡々としたもの。リーグ戦を捨て、ナビスコ杯にかけている。

◇世代交代で今はゼロ

 鹿島はかつて日本代表の宝庫だった。W杯メンバーなら、98年は秋田、相馬、名良橋でDFを固め、02年は曽ケ端、秋田、中田浩、小笠原、鈴木、柳沢の6人が輩出。今夏のドイツ大会はOBのジーコ監督の下、小笠原と柳沢が選ばれた。

 しかし、ドイツ大会後、代表がオシム体制になってからはゼロ。02年のナビスコ杯を最後に主要タイトルから遠ざかり、今季途中で小笠原はメッシーナに移籍。一気に世代交代期を迎えたことが影響している。21歳以下代表の増田らが中心の戦いぶりは新鮮だが、勝負強さに欠ける。


オシムっ子一大派閥

 鹿島と入れ替わり、代表で一大派閥となったのが千葉だ。10月のインド遠征では水本、羽生、阿部、佐藤、山岸、巻の6人が選出。かつての師、オシム監督の考えを熟知、実践していることが大きい。

 リーグ、ナビスコ杯を合わせた対戦成績は鹿島の24勝12敗3分け。オシム現代表監督が就任し、現在のチームづくりを始めた03年以降は、千葉が4勝3敗1分けとほぼ互角。鹿島のリーダー格、岩政は「うちは若い。立場は挑戦者」。Jリーグ創生期からの名門が、かつてお荷物と言われた千葉に挑む図式となる。

もう今は何も言うまい。
挑戦者結構!!
勝てばそれでいいんだ!

日刊スポーツ鹿島は戦術練習に磨き

鹿島が3日のナビスコ杯決勝(国立)に向けて戦術に磨きをかけた。カシマスタジアムで一般見学者をシャットアウトし、チームを2つに分けてのミニゲームを実施。対戦する千葉の特長を踏まえて守備のバランスを保ちつつ、後方からの縦パスで一気に攻撃を展開する動きを繰り返した。

 ボランチのMF増田は「ロングボールを織り交ぜた攻撃の形ができれば、チャンスも増えると思う」と手応えを口にした。

チャンスが増えるのは嬉しいんですけど、
そのチャンスをちゃんと生かしてくださいね。

サンスポ鹿島・アウトゥオリ監督、“幻惑発言”で千葉に心理戦仕掛ける

ナビスコ杯決勝(3日、国立)を2日後に控えた1日、鹿島は本拠地のカシマスタジアムでサポーター非公開の練習を行った。昨季、サンパウロ(ブラジル)で世界一に輝いた名将、パウロ・アウトゥオリ監督(50)は“幻惑発言”で心理戦を仕掛けた。一方の千葉は2日に“超厳戒態勢”で非公開練習を実施し、決戦に備える。



 無精ひげを生やしたアウトゥオリ監督が重い口を開く。千葉とのナビスコ杯決勝へ、練習後の言動には、幻惑ムードが漂う。

 【幻惑(1)】練習終了30分前、スタンドの報道陣に“退去指令”が出た。「PK練習をしたかったので、出ていってもらいました」。サラリ明かした指揮官と対照的に、選手は「極秘です」(FW柳沢)と口を閉ざす。PK練習だけでシャットアウトする理由もなく、真相は煙に包まれた。

 【幻惑(2)】チームの中心であるMF野沢が、左足太もも肉離れで3日連続の練習欠席。きょう2日に合流予定も、本番の出場はチーム医師の判断に委ねられた。だが指揮官は「野沢が出場することは決まっている」。クラブハウスで治療を受けた野沢も「大丈夫」と言い切ったが…。

 【幻惑(3)】実戦練習で2日連続で3ボランチ(守備的MF)布陣を試したが、本来は攻撃的MFの本山と深井が交代で慣れない位置へ。指揮官は「秘策はあっても実行に移す力がなければしようがない」とだけ話すとニヤリだ。

 練習前のミーティングでは前日に続き、0−4で敗れた10月14日の千葉戦のVTRを流した。2日間で計2時間45分の予習。決戦へ“種”はまかれた。あとは名将が花を咲かせるだけだ。

花は咲いてこそ花ですからね。監督。

★鹿島・ビールかけやるぜ

 鹿島がナビスコ杯で10冠を達成した場合、その足で本拠地に戻って祝勝会を開催。クラブ側は選手に瓶ビールを約1000本、サポーターにはノンアルコールビールと飲料水を配り、V恒例のビールかけを行うことが決まった。さらに10冠グッズとして、タオルやマフラーなど発売予定。また、タイトル数を示すユニホームの袖の9個の星は、10冠を祝して1個の“ビッグスター”に変わる。 

ビッグスター…
欲しいよぅ…ビッグスター…

スポニチ鹿島 悲願の10冠へカウンター導入

鹿島は1日、カシマスタジアムで非公開練習を行った。千葉対策として、ナビスコ杯決勝に限って伝統のパスサッカーを捨て、カウンター作戦を導入することを決断。10月14日のJリーグ・千葉戦に0―4で大敗した結果を踏まえ、フルモデルチェンジする。

 普段は生やさないアウトゥオリ監督の無精ひげが、千葉対策に費やした時間を物語っていた。練習前に異例の2日連続のミーティングを行い、計165分間を費やして、練りに練った千葉対策を選手に伝授した。

 練習ではパス主体の伝統のポゼッションサッカーは姿を消し、最終ライン4枚と中盤3枚がガッチリと守った。ボールを奪うと、前線で待つ3人にロングボールを出して速攻。前回の千葉戦でてこずったマンツーマンをかわすため、相手の陣形が整う前の速攻で崩す練習だった。

 練習後、指揮官は「10冠のために監督に就任した。ビッグクラブは常に勝つことが求められる。さらに上昇するための第一歩がこのタイトルになればいい」と伝統よりも勝利を優先させる強い信念を話していた。

 ≪野沢が強行出場≫鹿島は左太腿前肉離れのMF野沢が強行出場する。10月29日の大分戦で痛め、今週は練習に合流できていない状況ながらアウトゥオリ監督は「試合に出てもらうことは決まっている」と起用を明言した。野沢はこの日、クラブハウスで治療に専念。「大丈夫。試合に出るつもりでいます」と覚悟を決めていた。

とりあえず、あの雨の決勝戦の様な情けない試合だけはしないでほしい。

サッカー報知鹿島10冠「ビールかけ」サポーターはノンアルコール…3日ナビスコ杯決勝

鹿島が国内10冠を達成した際に行う「ビールかけ」で、サポーターはこれまでと異なり、ノンアルコールビールで勝利を祝うことが1日までに分かった。飲酒運転の事故増加に配慮する。

 優勝が決定した場合、3日午後9時(予定)からカシマスタジアムの場外北側の特設ステージでホームタウンのサポーターに優勝報告会を行うことがすでに決定。ビール約1000本が用意されるが、それはあくまでも選手向け。サポーターにはミネラルウオーターとノンアルコールビールが配布される。「このご時世だから」と関係者。これまでは選手、サポーターともにビールだったが、鹿嶋市の交通事情などからマイカーで駆けつける人が多いため、今回は“分離方式”が採用される。

 また、現在国内9冠でユニホームの左肩に9つの星がついているが、10冠を機に「ビッグスター」という大きな星1つに。さらには10冠記念グッズの販売なども検討されている。J史上初の国内10冠達成へ、ピッチの内外で準備は着々。あとは勝利をつかみ取るだけだ。

鹿島まで行きたいけど、これだけは無理だからね。
家でやるか、ビールかけ!!

J'sGoalヤマザキナビスコカップ決勝】スタジアムDJのダニー石尾さん(鹿島)と蒲田健さん(千葉)からメッセージが届きました!

アントラーズサポーターのみんな、11月3日はいよいよヤマザキナビスコカップ決勝だ!この4年間、10冠達成を目前にして悔しい思いばかりしてきたけど、そんな歴史にもおさらばだ。国立競技場でジェフを倒して、アントラーズの輝かしい歴史に10冠の文字を刻みつけよう!ジェフにはリーグ戦で味わった屈辱もあるから2倍にしてお返ししないとね。

決戦の地、国立競技場へは俺ももちろん駆けつける。ヤマザキナビスコカップ恒例の選手紹介もあるから、みんな楽しみにしてくれ。いつも以上の熱いシャウトで試合前のアントラーズサポーターを盛り上げたいと思っている。国立をアントラーズレッドに染めて一緒に熱く燃えよう。選手とサポーターが一つになって、10個目の星を手に入れようぜ!

あぁ、ダニーさんの選手紹介が聞けるなんて…
想像しただけで鳥肌が立ちましたが何か?

J'sGoal【ヤマザキナビスコカップ決勝】鹿島:前々日練習後の選手コメント

深井正樹選手:
「ボールをとったときになるべく早く前に持っていきたい。相手のウイングバックが高くなるのでそこを突けばチャンスになる。ただ、すべて同じ形でやるということではなく、臨機応変にやればいいと思う。決勝だからといって変えることはない。相手はマジメに走るチームなので、マジメに走りたいと思う。10冠がかかっている試合なので、勝ってサポーターを含めたみんなで喜びを分かち合いたい」

増田誓志選手:
「相手の攻めるべき場所は全員がわかっているはず。今日の練習ではロングボールを蹴ることが多かったけど、ひとつの攻め方としてロングボールが有効なのは間違いない。いままでは繋げるところは繋いでいけと監督から言われてきたけど、タイミングを見て蹴っていくことになる。今日はその意識付けの練習だったと思う」

岩政大樹選手:
「緊張感は多少ある。リーグ戦の試合とは関係ない。あまり変わったことをしても良いことがない。いつも通りにやってがんばって10冠を獲得したい」

深井ー!深井ー!!
あたしは君を信じてるからねー!!

J'sGoal【ヤマザキナビスコカップ決勝】直前練習レポート!〜鹿島編〜

鹿島と言えば4−4−2でボックス型の中盤という形が伝統だったが、今回の決勝ではどうやら少しやり方を変えてきそうである。ただ、本来、中盤でゲームを組み立てる野沢がここ2日間完全に練習は別メニューとなっている。またフェルナンドも出場停止であるため、本山、深井といった選手の前線に飛び出す切れ味を最大限に活かすのだとしたらベストな選択と言えるだろう。

練習後にアウトゥオリ監督は「10冠を獲るために就任したと思っている」とコメント。これまでのキャリアでも、リーグ戦の成績とは関係なくカップ戦を獲得したチームを多く見てきたこともあり、ナビスコカップへの自信をのぞかせた。ここまで別メニューとなっている野沢選手についても明日から合流するとのこと。まったく練習をせずに試合に出場するのは考えにくいので、怪我の回復を祈りたい。

なんかノザーがこんなに注目されるのは非常に嬉しいです。
あ、ニューヒーロー賞は誰になるんだろう?

J'sGoal【ヤマザキナビスコカップ決勝】しかおくん(鹿島)、ジェフィ&ユニティ(千葉)からメッセージが届きました!

ぼくは鹿島アントラーズのマスコットのしかお。いよいよヤマザキナビスコカップ勝戦が迫ってきた!10冠目のタイトルがかかる絶対に負けられない試合だ!11月3日はぼくももちろん決戦の舞台、国立競技場へ向かうよ。アントラーズサポーターのみんな、一緒に選手たちへ熱い声援を送ろう!ぼくたちサポーターのパワーは必ずや選手たちに伝わるはずだ。一緒に戦おう!何としても優勝カップを鹿島にもって帰るぞ!がんばれ!アントラーズ戦士たち!

しかおかわいいよしかおハァハァ

J'sGoalヤマザキナビスコカップ:決勝 鹿島 vs 千葉 鹿島プレビュー】リーグ戦4連敗と現状は厳しいが、Jリーグ史上初の10冠は目の前。決勝に全てをかける!

ここのところ練習前には必ずチーム全体でのミーティングが開かれ、アウトゥオリ監督特製のビデオで決勝戦での戦術が徹底されているようだ。
「相手の攻めるべき場所は全員がわかっているはず」
ボランチの位置で先発が予想される増田はすでに千葉の弱点は見切っていると言う。チーム内での戦術理解はかなりのところまで進んでいるようだ。
「10冠を獲るために就任したと思っている」
アウトゥオリ監督はリーグ戦での優勝が遠のいてからヤマザキナビスコカップにすべてをかけてきた。練習のままにカウンターを指向し、決勝でもそこから鹿島が先に点を取れば思わぬ大差になる可能性もある。そのためにも、前回の対戦を活かしてまずは前半を0失点に抑えていきたい。

Jリーグ史上初めての10個目のタイトルは目の前にある。

失点なんて…1点だって許しちゃいけない!!

エル・ゴラッソ316号 王者の矜持

マサが表紙。
つい同じ顔をしたくなっちゃう。(笑)