今さらなので、自己満足な記事集めのみで。

公式ヤマザキナビスコカップ決勝トーナメント 準決勝進出決定

2007Jリーグヤマザキナビスコカップ準々決勝 広島戦にて3-1で勝利し、鹿島アントラーズは準決勝進出を決めました。
準決勝第1戦は10月10日(水)、第2戦は10月13日(土)に行われます。
対戦相手はオープンドローにより決定されます。

ホームゲーム日程及び対戦相手につきましては、決まり次第オフィシャルサイトにて発表いたします。

鹿島アントラーズへの熱いご声援をよろしくお願いいたします。

Jリーグ公式【2007Jリーグヤマザキナビスコカップ】鹿島アントラーズ、川崎フロンターレ 準決勝進出決定!!

本日7月15日(日)開催の「2007Jリーグヤマザキナビスコカップ」決勝トーナメント準々決勝の結果を持ちまして、鹿島アントラーズ川崎フロンターレの準決勝進出が決まりました。これにより準決勝進出クラブは、鹿島アントラーズ川崎フロンターレ、横浜 F・マリノスガンバ大阪の4クラブとなりました。
なお、準決勝の組み合わせについては、8月上旬のオープンドローによって決定いたします。

■2007Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準決勝 開催日
第1戦 :10月10日(水)
第2戦 :10月13日(土)

■2007Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 準々決勝 勝ち上がり





■2007Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント 大会概要
●開催日
○準々決勝: 第1戦 7月 7日(土)、8日(日) 第2戦 7月14日(土)、15日(日)
○準決勝: 第1戦 10月10日(水) 第2戦 10月13日(土)
○決勝: 11月 3日(土・祝)
 ※決勝トーナメント準決勝の組み合わせは、準々決勝終了後、オープンドローによって決定する。
●大会方式
予選リーグ各グループ上位1チーム、2位のうち成績上位の2チームおよび、浦和レッズ川崎フロンターレ (合計8チーム)により、ホーム&アウェイ方式のトーナメント戦を行う。(決勝は1試合のみ)

●試合方式
試合方式および勝敗の決定
準々決勝、準決勝(ホーム&アウェイ)
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は引き分けとする。各回戦の勝者は2試合の勝利数が多いチームとする。勝利数が同じ場合は、次の順によって決定する。
 (1)2試合の得失点差
 (2)2試合におけるアウェイゴール
 (3)第2戦終了時に30分間(前後半各15分)の延長戦
 (4)PK方式
決勝(1試合)
90分間(前後半各45分)の試合を行い、勝敗が決しない場合は30分間(前後半各15分)の延長戦を行う。それでも勝敗が決しない場合はPK方式によって決定する。

●試合会場
原則として各クラブのホームスタジアム。決勝は、東京・国立競技場。

●警告の累積
ヤマザキナビスコカップにおいて警告累積が2回に達した場合、同大会の直近の試合が出場停止となる。
予選リーグの警告の累積は、決勝トーナメントには影響しない。
ヤマザキナビスコカップの警告の累積は、リーグ戦には影響しない。

茨城新聞 鹿島3−1広島 鹿島逆転4強

Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦最終日(15日・カシマスタジアムほか=2試合)鹿島と川崎が2年連続の準決勝進出を決め、G大阪、横浜Mとの4強が出そろった。
 アウエーでの第1戦は0−1で敗れた鹿島は、マルキーニョスの2得点などで広島に3−1で勝ち、2試合合計を3−2とした。アウエーの第1戦を落としていた川崎は、2試合合計5−5でもつれた延長後半8分、途中出場の黒津が決勝ゴールを決めた。
 準決勝は第1戦が10月10日、第2戦が同13日。組み合わせ抽選は8月上旬に実施される。

 【評】鹿島が自在な攻めで快勝した。前半はマルキーニョスが2得点。15分に縦に抜け出して先制し、40分には柳沢のパスから決めた。後半2分には柳沢の左クロスを野沢が合わせた。広島は守備が乱れ、早々と失点したのが響いた。

自在な攻め、集中力切れず
 後半のロスタイム4分が経過した直後、台風が去ったカシマスタジアムに鹿島をたたえる祝福の笛が鳴り響いた。2点差以上での勝利が必要という厳しい状況をはね返して、2年連続の準決勝進出を見事に決めた。
 鹿島にとって理想の展開だった。前半15分に本山からの約40?のスルーパスを受けたマルキーニョスが右足で冷静に流し込み先制。本山が「練習してきた形で取れた」という形で、初戦からのスコアを1−1とし、試合を振り出しに戻すと、その後も勢いを失うことなく攻撃を仕掛けた。40分には小笠原のパスカットから中後、柳沢とつなぎ、最後はマルキーニョスが2点目をねじ込み、合計スコア2−1と逆転した。
 それでも、予断を許さない状況は変わらなかった。アウエーゴールの関係で1点でも失点してしまえば、再び2点差をつけなければ敗退してしまうからだ。
 だが、それも後半が始まってしまえば杞憂きゆうに終わった。2分にファボンロングフィードを柳沢が競り勝ち、走りこんだ野沢が頭で決め、欲しかった3点目を奪った。「ヤナギさんのパスが良かったから、当てるだけで良かった。意志の疎通だね」と公式戦初得点を喜んだ野沢。その後は、2点が必要になった広島の猛攻を受けたが、最後まで集中力を切らさずに、なんとか1失点で守りきった。
 中盤を支えた小笠原、2アシストの柳沢らの復帰がチームを生き返らせた結果にオズワルド・オリベイラ監督は言った。「(2人が入ることで)経験や余裕がチームの中に生まれた。他の選手も自信を持ってやってくれるようになる」。10冠へのステップをまた1つ上がっただけでなく、後半戦に向けての大きな可能性を示してくれた試合でもあった。

柳沢2アシスト
 約3カ月ぶりの公式戦のピッチで鹿島のFW柳沢が2アシストと躍動。主将としてあらためて存在感を示した。
 まずは前半40分、味方のパスカットから中央でボールを受けるとゴール前へドリブル。同時にFWマルキーニョスの動きを見ながら抜群のタイミングでスペースへパスを出し、追加点をおぜん立てした。後半2分にはDFファボンの縦パスにいち早く反応して左サイドを抜け出すと、MF野沢の頭へどんぴしゃりのクロスを送り貴重な3点目をアシストした。復帰戦初ゴールこそならなかったが、「自分のプレーには細かいことを言えばきりがないが、次に進めたことが何より1番」と逆転での準決勝進出を素直に喜び、「リーグ戦再開まで時間があるので、またいい試合ができるように頑張りたい」と頼れる主将がさらなる活躍を誓った。

asahi.com小笠原、鹿島に復帰 攻守に貢献 ナビスコ杯

 イタリア・メッシーナから鹿島に復帰した小笠原が先発出場。以前と変わらず、存在感を示した。鹿島での試合は昨年8月26日以来。ボランチの位置からパスを出し、体を張って守備にも貢献した。2点目は自らのパスカットがきっかけ。目立ったプレーはなかったが、中盤の底でどっしりと構え、チームを落ち着かせた。「チームに貢献することだけを心がけた」と小笠原。背番号40がカギを握る存在になるのは間違いない。

 ●ペトロビッチ監督(広) 初の4強入りならず。「次に進めると思っていた。とても痛い」

■強行開催

 鹿島―広島は台風が接近している中、強行開催された。中止も考えられたが、鹿島側は正午の時点で開催可能と判断。だが、午後6時半に始まった試合は強い雨と強風に見舞われ、場所によっては立っているのがつらいほどでスタンドから避難する観客もいた。

 水戸地方気象台によると鹿嶋市内は午後7時時点で風速8メートルだった。鹿島側は「総合的な判断で開催した。正直、順延は日程的に難しい」と話した。〈15日、準々決勝第2戦:鹿島3―1広島〉

日刊スポーツ川崎F、鹿島が4強入り/ナビスコ杯

ナビスコ杯>◇準々決勝第2戦◇15日◇国立ほか◇2試合

 川崎Fと鹿島が2年連続の準決勝進出を決め、G大阪、横浜との4強が出そろった。

 アウエーの第1戦を落としていた川崎Fは、2試合合計5−5でもつれた延長後半8分、途中出場の黒津が決勝ゴールを決めた。アウエーでの第1戦は0−1で敗れた鹿島は、マルキーニョスの2得点などで広島に3−1で勝ち、2試合合計を3−2とした。

 準決勝は第1戦が10月10日、第2戦が同13日。組み合わせ抽選は8月上旬に実施される。

満男の写真あります。

サンスポ小笠原&柳沢、復帰早々勝利を演出!鹿島は2年連続4強入り

ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦最終日(15日、カシマスタジアムほか)鹿島と川崎が2年連続の準決勝進出を決め、G大阪、横浜Mとの4強が出そろった。イタリアのメッシーナから鹿島に復帰したMF小笠原満男(28)と左足第5中足骨骨折から復活した主将FW柳沢敦(30)が広島戦に先発し、小笠原が1起点、柳沢が2アシストの活躍で3−1勝利を導き、2戦合計3−2とした。川崎は2戦合計5−5でもつれた延長後半8分、途中出場のFW黒津勝(24)が決勝ゴールを決めた。




 帰ってきた2人が勝利を演出した。セリエBに降格したメッシーナで昨季6試合1得点と不遇の1年を過ごした小笠原は、背番号40でフル出場。昨年8月26日の広島戦以来、323日ぶりの国内復帰戦で1得点の起点となった。4月21日の清水戦以来、85日ぶりに復帰した主将の柳沢も、74分間出場し2アシストの活躍。0−1で敗れた第1戦との合計を3−2とする“逆転勝利”を、復活組が導き出した。小笠原が「違和感なく試合に入れた。チームとして勝てたことが大きい」と胸を張れば、柳沢も「こんな天候のなか会場に来てくれたサポーターのためにも結果を出せてよかった」。試合と結果に飢える2人の活躍で2年連続の4強入り。悲願の10冠が見えてきた。

スポニチ復帰戦で小笠原いきなり魅せた

ナビスコ杯準々決勝第2戦の残り2試合が行われ、4強が出そろった。鹿島は広島に3―1で勝ち、2戦合計3―2で2年連続の準決勝進出。323日ぶりのJ復帰を果たした小笠原満男(28)が攻守に活躍し、故障明けのFW柳沢敦(30)も2アシストでチームに貢献した。川崎Fは甲府と2戦合計5―5で迎えた延長後半8分、FW黒津勝(24)が決勝ゴールを決めて2年連続で4強入りした。

 【鹿島3−1広島】いきなり魅せた。323日ぶりにJの舞台に戻って来たMF小笠原が、“イタリア仕込み”のプレーでチームを準決勝進出へと導いた。1―0で迎えた前半40分だ。セリエA流の鋭いプレスで相手パスをカット。すぐに中後へつなげると、最後は柳沢からパスを受けたマルキーニョスが決めた。オリベイラ監督からは「ボールを落ち着かせろ」と指示が出ており、その通りに中盤で攻守の起点となった。

 ぶざまな試合はできなかった。昨年8月にメッシーナにレンタル移籍。悲願だった欧州初シーズンはリーグ戦でわずか6試合の出場に終わったが、海外挑戦が無駄ではなかったことをピッチで示す必要があった。それだけに、チームの勝利に「慣れ親しんだスタジアムで、違和感なくやれた。現状で100%の力を出せた」と充実感にあふれた表情をのぞかせた。

 4月21日の清水戦で左足第5中足骨を骨折したFW柳沢も85日ぶりに公式戦復帰。ゴールこそなかったものの、2アシストの活躍。「前向きな気持ちでリハビリできたので、久々の試合でもいい感じでプレーできた」と納得の表情だった。

 チームはリーグ戦では開幕5試合未勝利だったが、その後の反攻で4位まで浮上。優勝を何度も経験する2人の“優勝請負人”も復帰し、ナビスコ杯制覇によるクラブ10冠へ視界が開けてきた。

満男写真あります。

中日スポーツ川崎、鹿島が4強入り ナビスコ杯準々決勝第2戦

 Jリーグ・ヤマザキナビスコカップ準々決勝第2戦最終日(15日・国立競技場ほか=2試合)川崎と鹿島が2年連続の準決勝進出を決め、G大阪、横浜Mとの4強が出そろった。

 アウエーの第1戦を落としていた川崎は、2試合合計5−5でもつれた延長後半8分、途中出場の黒津が決勝ゴールを決めた。アウエーでの第1戦は0−1で敗れた鹿島は、マルキーニョスの2得点などで広島に3−1で勝ち、2試合合計を3−2とした。

 準決勝は第1戦が10月10日、第2戦が同13日。組み合わせ抽選は8月上旬に実施される。

サッカー報知小笠原323日ぶりJ 鹿島逆転4強…ナビスコ杯準々決勝第2戦

ナビスコカップ準々決勝第2戦 鹿島3―1広島(15日、カシマ) 鹿島と川崎が2年連続の準決勝進出を決め、G大阪、横浜Mとの4強が出そろった。鹿島は広島を3―1で下し、逆転4強進出。MF小笠原満男(28)が昨年8月26日の広島戦(カシマ)以来、323日ぶりに国内公式戦出場。左足第5中足骨骨折から85日ぶりに復帰したFW柳沢敦(30)は、2アシストの活躍と復帰組の活躍でタイトル10冠に前進した。川崎は2試合合計5―5でもつれた延長後半8分、途中出場のFW黒津勝(24)が決勝ゴールを決めた。準決勝は第1戦が10月10日、第2戦が同13日。組み合わせ抽選は8月上旬に実施される。

 サッカー人生第2章を快勝でスタートさせた。「個人としてはよかったとは言えないけど、現状の100%を出そうとした。自分が、自分がっていうよりも、チームのためにやろうと思った。準決勝、進めて良かった」背番号40を背負い、再起を期した広島戦。323日ぶりに帰ってきたMF小笠原が、充実感にあふれた表情でスタンドに復帰、快勝を報告した。

 奮闘した。前半40分、センターサークル付近で、相手のパスをスライディングでカット。ボールはMF中後へのパスとなり、FW柳沢を経由して、最後はFWマルキーニョスが2得点目をたたき込んだ。絵に描いたようなカウンター攻撃の起点になった。さらに、この守備力が攻撃にも波及する。MF本山が「満男が入って、安心して攻撃にいけるようになった」と話すように、野沢、本山の攻撃回数が劇的に増え、3得点を呼び込んだ。

 昨年8月、満を持してイタリア・メッシーナへと渡った。だが、技術はチーム一でも、日本人というだけで差別に近い待遇を受け、リーグ戦出場は6試合に終わった。シーズン途中、鹿島関係者の激励電話にも「バカンス」「旅行」という言葉が口をついた。試合から遠ざかり、冗談でも「引退」の二文字も口にするほど。だが、同時に腹の底からわき出たのは「試合に出たい」という気持ち。サッカーへの思いを再認識した1年だった。

 チームは、2点差以上の勝利が必要な試合で、見事に準決勝進出を決めた。クラブのタイトル10冠まであと3試合。「チャンスなんで、チームとして目指していきたい」6冠を獲得してきた司令塔は、力強く言いはなった。

J'sGoal【ヤマザキナビスコカップ】鹿島 vs 広島:オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:今日は、風と雨が強い中での試合で、逆転しなくてはいけない条件に対し特別な指示はあったのでしょうか?
「今週に入ってから、まずビハインドのスコアからスタートするということでいろんな状況を想定して練習してきました。あとは、精神的なコントロール。つまり、いかにして平常心でこの試合に臨めるかということがひとつの鍵になると選手たちに話をしました。それを選手全員がよく理解して実行に移してくれたんだと思います。もうひとつは柳沢選手と小笠原選手の復帰。こういうプレッシャーのかかった試合のなかで、彼らの経験というものが随所に試合の中で生きていて、まわりの選手には平常心を保てるプレーや言葉を与えたんではないかと思います」

Q:小笠原選手と柳沢選手の名前が出たのですが、お二人の今後に期待することをお聞かせ下さい。
「柳沢選手に関してはずっと前から一緒になっているので彼のことはよく知っています。小笠原選手に関しては5月末あたりから一緒に練習する機会があったので、そこで彼のことを知ることはできましたし、今週に入ってから正式に(チームへの復帰が)決まった時点で、彼の気持ちが入ったなというのを感じました。やはり経験というところ、気持ちという部分での余裕がチームのなかで生まれてくるし、そうすると他の選手が自信をもってプレーするようになる。『こういう風にやっていいんだ』、と(彼らが)声を出すことで、ひと言だけでもまわりの選手も変わってくる。そういった意味で彼らがチームに与える影響というのは計り知れないものがある。コンディション的なものが戻ってくれば今後ともチームの力になるし、他の選手とも融合しながらうまく使っていければなと思います」

Q:これで中断に入る訳ですが、リーグ戦が始まる頃と比べて選手層の厚さということに関して監督はどう感じておられますか?
「やはり選手の底上げ、チーム全体の底上げというのは重要な部分です。まず僕は3つの要素があるんじゃないかと思います。ひとつは外国人選手が本来の力を出し切れるように慣れさせるプロセスを手助けすることが、われわれスタッフを含めてできるんじゃないかと思います。
 もうひとつは、柳沢選手だったり、小笠原選手だったり、他にも経験を積んでいる選手はチーム内にいますから、経験の多い選手が経験のない選手に伝授ではないですけど、与える影響、育成というものもあると思いますし、そうしたことができればいいと思います。
 3つめは、若い選手の台頭です。シーズンの最初から若い選手を育て、そこで勝っていくということを目標にして招聘された訳なので、そういった部分をずっとやってきた訳です。彼らが今後、試合に出れないということ、競争の原理に入ってこないといけないし、トップにずっと居続けるためにさらに努力をし続ける、献身的にやらなくてはいけないし、それができるものは上に行くし、それを諦めてしまう選手はそこで止まってしまいます。
 選手を育てるという、単なる技術・戦術的なところではなく精神力でもあるし、それを打ち倒す選手、貪欲さを持っている選手は上に行くし、そういうチームの活性化をしていくことでチームの底上げができて、チーム力があがって、その3つの要素が予想している形でうまく機能してくれれば、負けない、あるいは強いチームができあがるのではないかと思っています」

以上

J'sGoal【ヤマザキナビスコカップ】鹿島 vs 広島:試合終了後の各選手コメント

青木剛選手(鹿島):
「小笠原選手とは、練習を1週間やっていたので問題はなかった。自分としては複数のポジションができるというのが特徴なので、出た場所でがんばっていきたい」

Q:小笠原選手の復帰でポジション争いが激しくなるが?
「別格の人なので、結果としてボランチのもうひとつの空いた枠を争うことになると思う。試合に出たときに、やれることをやっていきたいと思います」

Q:試合前のアップから選手から集中力や気迫が漲っていたが、試合前の様子はどうだったのか?
「1−0で負けて、2点差以上つけなければいけない厳しい状況での試合だったので、強い気持ちを持って試合に臨まなくてはいけないことをみんなが理解していたと言うことだと思う」

小笠原満男選手(鹿島):
「チームが勝って準決勝に行くのが大事だった。自分の出来は良いとは言えないものだった。チームのために貢献することを考えながらプレーした」

Q:中後選手とはどういう話しをしていたのか?
「失点しないようにバランスを取ることが大事だと思っていた」

Q:久々の復帰戦だったが?
「あまり変わらない。ずっと慣れ親しんだスタジアムだったし」

Q:以前のチームとの印象の違いは?
「今日の試合に関しては『勝ちたい』という気持ちが表れていたのが良かったと思う」

Q:今日の試合に関しては?
「一番気を付けていたのは相手のカウンターだった。前半で2点取れたのが大きかった。シュートで終わろうという話だったので、それがうまく結果につながったと思う。失点シーンは残念だった」

内田篤人選手(鹿島):
「自分が出たときに負けられないので勝てて良かった。頭が少し痛かったけど、監督が言ってたので出場しました。『出ろ』と言われて出ない選手はいない。自分も出たかったしそう言われて良かった。今日は結果が出て良かったと思う。満男さん(小笠原)もボールをもらってくれてすごく助かった。去年決勝に行ってるのだから、こんなところで負けられない。満男さんとは去年やってるし、メンツが変わったとは思っていません」

J'sGoal【ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 広島 レポート】柳沢、小笠原の復活で鹿島が貫禄の勝利。2年連続の準決勝を果たす。

試合前のウォーミングアップ。フィジカルコーチの指示で鹿島の選手たちが短い距離のダッシュを繰り返す。その表情は引き締まり全力でのダッシュを黙々と繰り返す。フィジカルコーチが手を叩くリズムが全く乱れない。毎試合見られる光景とどこかなにかが違う。ピーンと張りつめた緊張感。選手たちからは溢れんばかりの闘志がみなぎっていた。

この試合、鹿島にとっては難しい状況でのスタートだった。まずはアウェイゴール。第1戦を0−1で敗れたためアウェイゴールを奪うことができず、第2戦での失点は大きなビハインドとなる可能性を抱えていた。また、戦術的にもなにかしらの対策を講じる必要があった。前の試合では、中盤の配球役だった青木が激しくすばやいマークにあい、ボールの展開を阻害され攻めの形がつくれずに終戦していた。
だが、鹿島のオズワルド オリヴェイラ監督にとって、これらの問題に答えを出すことは意外と簡単だったのかも知れない。柳沢敦小笠原満男という、チームに大きな影響を与える2人の選手が戻ってきたからだ。監督は試合後、「彼らがチームに与える影響というのは計り知れない」と語っている。実際、試合のなかで彼らの存在感は際だっていた。

ゲームは大荒れの天気のなか始まった。いったんは雨も止み青空が顔を出したものの、試合開始直前から雨と風が激しくなる。強い風がスタジアム内で巻くなか前半は鹿島が風上に立った。鹿島が攻め、広島が守るという第1戦の構図は変わらない。鹿島は本山と新井場のコンビネーションで左サイドを突破し、何度かチャンスをつくる。しかし、序盤目立ったのは広島の速攻だった。鹿島はセンターバックファボンを起用していたが、岩政との連携がいまひとつ。開始早々のFKではマークミス。時おり繰り出される広島の鋭い速攻に対してはマークに付ききれずシュートまで行かれてしまっていた。
だが、前半15分、鹿島に待望の先制点が入る。それまでも何度と無くDFラインの裏側を狙う動きをしていたマルキーニョスへ本山から絶妙のパス。森崎和幸を振り切ったマルキーニョスはフリーでシュート。キーパーの届かないコースへ確実にコントロールし、初めてのチャンスをきっちりものにした。

このあたりから鹿島の攻勢が一気に強まる。相手にボールを奪われると前線から激しくチェック。中盤に出たボールに対しても、すばやく相手を囲みボールを奪っていった。特に、相手陣でのスローイングに対しては、マークをはっきりさせプレッシャーを与えた。事前のスカウティングで広島の選手の対応に問題があることを見抜いていたのか、スローイングの機会は「ボールを奪うチャンス」とチーム共通の狙いを定めていたようだった。実際、広島の選手たちはボールの出し所がなく、スローを受けた選手が苦し紛れに前線に蹴り出す場面が続出していた。
そして40分、鹿島が2戦トータルでの勝ち越しとなる2点目をあげる。決めたのはまたもマルキーニョス。小笠原の中盤でのパスカットから、中後、柳沢とつながったパスを決めたものだった。柳沢をマークしていた盛田はしばしば鋭い動きについて行けず対応に苦慮していたため、多少距離をとってマークしていたのが災いしてしまった。

後半も鹿島のペースで試合が進む。開始早々、ファボンからのロングフィードを受けた柳沢が左サイドを抜け出てセンタリング。走り込んだ野沢が頭で合わせ、決定的3点目が鹿島に入った。前半は前線から激しくチェイスしたことから鹿島のペースで試合が続くことはないと思われた。それだけに、この3点目は大きな大きな追加点となった。
その後、平繁、柏木と若手選手を立て続けに投入した広島が、ウェズレイの得点で一矢報い、あと1点で準決勝に進める状況をつくる。さらに槙野を入れ、4バックにして攻勢をかけるも効果的な戦術変更とはいかず、鹿島に時間を使い切られてタイムアップ。鹿島アントラーズが2年連続の準決勝進出を決めた。

鹿島の勝因は、やはり柳沢、小笠原の復帰が大きかった。柳沢はパートナーとなるFWを活かす選手。サポートを受けたマルキーニョスが2得点の活躍し、柳沢自身も2アシストとらしさを見せた。また、小笠原の起用は、広島への第一の対応策であった。ダイヤモンド型だった中盤はボックス型となり、中盤の底で中後と小笠原が代わる代わる入ることで、広島にプレスの的を絞らせなかった。つねにリードする展開だったということはあるものの、パス回しに苦慮する場面はほとんどなかったと言えるだろう。

ふたりの復帰に加え、ファボンもひさびさの先発出場。リーグ戦ではガンバ大阪浦和レッズの後塵に配するものの、両チームに匹敵する戦力がようやく揃った。しかし、チームの完成度という点においてはまだまだ。得点シーンはいずれも相手のミスに乗じたもので、自らのパス回しでディフェンスを崩したシーンは試合を通じても少なかった。前半には、小笠原から本山へのスルーパス、グラウンダーの折り返しに柳沢が飛び込むというプレーが一度だけあった。3人が連動することで美しいプレーが生まれることはこれまでも実証済み。今後、どれだけこうしたシーンをつくれるかが問われてくる。約1ヶ月の中断期間でどういうチームに仕上げてくるのか楽しみにしていきたい。

以上